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2016年2月25日木曜日

500ユーロ紙幣廃止?

 ヨーロッパの統一通貨といえば、ユーロ。
 シェンゲン協定とともにヨーロッパ統合の象徴的な存在であり、イギリスを除く大半のヨーロッパ諸国で使われています。
 このうち、最高額である500ユーロ紙幣について、廃止する方向で検討が進んでいるようです。


<500ユーロ紙幣の現状>

 ユーロ紙幣は5ユーロから、最高の500ユーロまで7種類発行されています。500ユーロは、ヨーロッパで旅行していても、まずお目にかかることの無いほどの高額紙幣です。次に大きい200ユーロ紙幣すら、まず、見かけません。
 スペインでは、見たことは無いが存在は知っている、という意味で500ユーロ紙幣を「ビンラディン」と呼んでいるというジョークすらあるほどです。確かに、私も見たことがありません。。。


<廃止される理由とは?>

 この500ユーロ紙幣、なぜ廃止が検討されているのでしょうか?
 ビンラディンと呼ばれているかどうかは別としても、500ユーロ紙幣は、ドル、円の最高額紙幣と比べても1枚の価値が極端に高く、流通しづらいという問題があります。これは、発行されているユーロ紙幣の総額の3割を500ユーロ紙幣が占めていることからもわかります。それでもほとんど見かけることが無いということは、ほとんどがタンス預金になっていると考えてもよいでしょう。

 しかし、それだけが理由ではありません。最大の理由は、500ユーロ紙幣が犯罪目的で使われることが多い、ということです。
 警察機関であるユーロポールの長官は、500ユーロ紙幣を「犯罪者・テロリストの『指定通貨』」と呼んでおり、また、英国の重大組織犯罪局は、かつて「500ユーロ紙幣の90%が犯罪組織の手中にある」とも述べたということです。
 犯罪組織に利するだけの500ユーロ紙幣なんて、廃止してしまえ、というわけです。


<高額の現金支払いも禁止に?>

 500ユーロ紙幣の廃止と同時に、現金での支払いに上限額を設けるという議論も進んでいます。
 これも高額の現金支払いが脱税や資金洗浄(マネーロンダリング)に使われているとの指摘を踏まえているものです。
 ただ、欧州各国でも現金支払い文化は違うようで、スペインでは既に2500ユーロという上限が設けられている一方、高額紙幣を使うことの多いドイツからは反対の声が上がっているそうです。

 今後、現金支払いの上限が定められることになれば、クレジットカードで支払う場面が増えることになります。
 海外での高額支払いに備えて多額の現金を持ち歩くことは、安全の面からオススメできませんし、1枚では万が一、紛失したり、限度額を超えてしまったりする恐れもあるので、クレジットカードは複数持って行くのが、安全だと思います。


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