限られた日数で多くの都市を観光できるという意味では、欧州ほど都合の良い地域はないでしょう。欧州は、
- 魅力的な都市や観光地が数多くある
- それらが緊密な鉄道ネットワークで相互に結ばれている
逆に言えば、鉄道を乗りこなしてこそ、欧州旅行の魅力を引き出せると言っても過言ではありません。
今回は、鉄道を乗りこなすための列車の調べるコツをお伝えします。
<観光する都市の候補を決める:ガイドブックで調べてみる>
「旅行する!」と決めるときは、「スペインでフラメンコを見る」「ドイツでクリスマスマーケットを堪能する」など何らかのイメージを持っていることが普通だと思います。
これをベースに、ガイドブックを見ながら観光する都市を選んでいくことになります。
たいてい、1つの都市を選ぶとその周囲にも魅力的な街が複数見つかり、どの都市にどれだけ滞在しようか?と迷うことになります。国と国が近いというのはヨーロッパの特徴でもありますので、ヨーロッパの全域を扱っているガイドブックもあると便利だと思います。それで絞った上で、国別のガイドブックで詳細に調べていくのが効率的で抜けがないと思います。
ヨーロッパの全域を扱っているガイドブックとしては、『地球の歩き方』が最もポピュラーだと思います。
<複数の都市をどう回るかを考える:『ヨーロッパ鉄道時刻表』で調べよう。>
観光の候補とする都市を決めたら、どんな順番で回ったら効率的か、時刻表で検証してみましょう。
その際、私の経験から、注意しておいたら良いと思うのが、
- 土日(特に、日)は欧州ではお店が休みのことが多いので、なるべく移動日に充てると良い。
- 帰国の航空機に乗り遅れないよう、最終日は出発都市で宿泊にするか、その近郊にした方が安全。
- ホテルのチェックイン・チェックアウトは意外に時間がかかる上、延泊で安くなることもあるので、宿泊地はなるべく変えない方が良い。よって、片道2時間程度の距離であれば、その都市に宿泊せず、日帰りとすることも検討。
といった点です。
これを踏まえ、実際にどんなルートが良いのか、時刻表を見ながら検討を進めます。
その際に活躍するのが、欧州の鉄道の大部分を網羅する『ヨーロッパ鉄道時刻表』です。
この時刻表は、かつて『トーマスクック・ヨーロッパ鉄道時刻表』と呼ばれていましたが、最近、休刊となり、その製作スタッフの設立した会社が発行しているようです。
この時刻表を使えば、
- どんな路線があるのか?
- その路線の運行頻度はどのくらいか?
- 目的の都市と都市の間の乗車時間はどのくらいか?
『ヨーロッパ鉄道時刻表』は、時刻表の見方に続き、ロンドンやフランクフルトといった主要駅の街での立地や他の駅との位置関係などが掲載された後、まず国際列車の時刻表が掲載され、その後、国別の時刻表が掲載されています。
<国際列車の探し方:まずは路線図を見よう>
国際列車を見つける際は、まず、路線図を見ましょう。
路線図を見ると、出発地と到着地を結ぶ線には、いくつかの数字が振られており、この数字が振られたタイムテーブルを見れば、その路線の時刻が見られます。
幹線ほど多くの数字が振られており、出発地や経由地の違いにより、多くの列車が走っていることがわかります。欧州の鉄道はかなり長い距離を走るものもあり、例えば、モスクワを朝8時半ごろに出てパリに翌日の20時半ごろに着く(36時間!)という列車もあったりします。こういう路線では、長大な路線を一目で見られるタイムテーブルと、比較的近距離の路線のタイムテーブルを分け、見やすくしています。
ですので、複数の数字が振られた路線は、多くのタイムテーブルを見比べて、適切なものを見つけましょう。
<国内列車の探し方>
国別の時刻表も、基本的には国際列車と見方は同じです。
国内列車の場合、幹線だけでなくローカル路線も掲載されています。ローカル路線の場合、距離が近い場合であっても便数が少ないことも多く、たった一つの田舎町を観光する時間で複数の主要都市を回れたりすることも良くあります。
また、国内の鉄道網が発達していない国の場合は、思い切って空路を使ったり、面倒でもいちいち首都に戻る方が結果として所要時間が短かったりします。
どの便にするかは、旅行者のニーズに応じてそれぞれですので、「これが正解!」というものはありません。自身が納得いくまでプランを練り上げてください。
なお、国内路線はさりげなくバスや船便が掲載されていることもありますので、バスや船だと酔ってしまう人(私ですが・・・)は注意が必要です。
<走っている鉄道の種類と雰囲気など>
国際列車は、1等車やレストラン、運行する時間帯によっては寝台車を連結した優等列車であることがほとんどです。中には座席指定が必須という列車もありますので、注意が必要です。
国内の鉄道は、幹線ではTGV、ICEに代表される高速列車が運行されることも多い一方、ローカル線では2~3時間に1本のみ、車両も2等車のみで座席予約も不可、ということもよくあります。
日本では見かけなくなった食堂車やビュッフェ車両で食事や軽食を楽しめるのも、欧州旅行の良いところですね。欧州では日本の平日の新幹線のような、殺伐としてしわぶき一つにも気を遣う雰囲気の車両は見たことがありません。誰もが思い思いに気ままに過ごしています。
<まとめ>
日本ほど時刻も正確ではありませんし、ローカル線を使うよりはバスを使った方が便利な場合も多々あると思います。それでも、旅情を味わうには、鉄道は欠かすことのできない要素だと思っています。
欧州旅行ではぜひ、鉄道もその主要なパーツとして組み込んで頂けたら、旅はいっそう楽しくなると思います。
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